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断るのが苦手な人へ

相手に悪い気がして断れなくて、ついつい「いいよ」って言っちゃうよね






このところの私は「断る」ということを学んでいます。誘われたら嬉しいし、数ある友人の中で私を誘ってくれているのだからその好意に応えたいし、手伝ってって頼られたらやっぱり嬉しいから期待に添いたいと思うのです。相手のことを考えると、ますます断るのが苦手になってしまうということ、ありますよね。


でも実のところ行きたくない集まりだってあるし、本当は忙しくてその1時間は休みたいと思う時もあるのです。心から楽しめていないのに、「せっかく〇〇だから」という考えで友達に会ったりするのは、ちょっと失礼なんじゃないかと思い始めました。


それは母に怒られたことを思い出したからです。 私がまだ学生だった頃、母が服を買いたいからとショッピングセンターへ行くと言いました。その日私は服を買うお金がなかったので、一緒に行って母の買い物に付き合うのはつまらないだろうと思ったのですが、ついて来て欲しいのかなと深読みし一緒に行くことにしました。


さてショッピングセンターに着くと、案の定母は店から店を渡り歩き試着の繰り返し。私は飽きてしまって、でも何も買う気がないので店の外に立って待っていました。これどうって聞かれても適当な返事をしていました。そしてそれに気づいた母は、 「あんたさあ、来たくないのに来たの?」 「まあね。付き添って欲しいのかと思ったから」 「買い物くらい一人でできるよ。来たくもないのに来られると楽しさも減るし迷惑」


「なんてやつだ、人の親切心もわからないで」とその時は思ったけれど、ふてくされながらもなるほどな、と納得しました。せっかく楽しみに来てるのに、来たくもない奴がつまらなそうに横にいたら台無しです。


でも気づいたらまたしていました。本当は家でダラダラしてたいのに、金欠な時なのに、「いいよ」って無理して誘いに応えていたことが、実は心の重荷になり始めてたんです。私が断ったら相手はガッカリするかもしれない。でも、もしかしたら全然大したことじゃないかもしれない。でもガッカリよりも浮かない顔でせっかくのお出かけを台無しにする方がよっぽど失礼。そして何よりも、「行きたくない」という自分の気持ちを尊重しないことは、後になって身体的不調となって返ってくるのです。


だから今は、誘われた時にそれが本当に自分に興味のあることなのか、理由はともあれ一体私自身は行きたいのか、を返事する前に考えることにしています。断るときは心苦しいし、ちょっと罪悪感も感じますが、「行きたいくない」「したくない」という気持ちを心に留めて、想像してみるんです、私のつまらなそうな顔や社交辞令の笑みを。いやいやいや。この顔で行っちゃダメだよね。


その場ではいいよって言っちゃったことでも大丈夫です。もう一度よく考えて、断る。その時に嘘をつく必要もないし、「だってつまらなそうだもん」なんて相手を傷つけるようなことを言う必要もありません。ただ、正直に、ニュートラルにその日は都合が悪いことを伝えればいいのです。できそうな気がしてきませんか。



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