至福の時間
- 実はあなたの周りには至福の瞬間が溢れている -

あなたの毎日はこなさなきゃいけないことで溢れている。それは今日中にしてしまわないといけない。なぜなら、明日はやっぱりこなさなきゃならないことでいっぱいだから。今日終わらないと、明日さらに負担が増えることになる。
それらを終えた時、本来ならば満足感が得られるはずなのに、なぜか心は静まり返って空っぽな感じがする。1日を振り返っても「今日もただ過ぎてしまった」、そんな気しかしない。
そんな毎日が積み重なって知らぬ間に月日が流れ、気がついたらやりたくてもできない年になってしまう。そんな密かな恐怖が頭のどこかに潜んでいるのではないでしょうか。でも朝になると会社や家庭、日々の雑用に追い立てられて、気付けばまた夜になっている。 このままだと人生を無駄にしてるよとか、何か没頭できるものを見つけようとか、そんなこと言われなくてもわかってる。できていたらとっくにしているでしょう。でもできていないのはなぜだろう。 今していることを180度変えるのはとても難しいこと。好きじゃないことでも身体が慣れてしまっているから、そのままやり続ける方が楽。右手で磨いていた歯磨きをいきなり左手に変えるようなもので、アイデアは面白いけど、いざやるとなると面倒だし、実際のところ慣れるまでも大変。他に優先順位の高いものはたくさんあるから、そんなところに労力と時間をかけるのは無駄のようにも感じる。
でも、あなたの周りには、あなたの心を満たしてくれる小さなことや物が実はいっぱいある。普段は気に求めずただ何気なくしているようなことにも。 例えば、朝起きた時カーテンの隙間から漏れている光がダンスをしている。朝のコーヒーが出来上がる瞬間部屋に溢れる匂い。お気に入りのカップにお気に入りの紅茶を入れて飲むひと時。洗濯したての匂いのするTシャツに袖を通す瞬間。割り箸が綺麗に二つに割れた時。熱いシャワーが頭に触れた瞬間や湯船に肩まで浸かった瞬間。数えはじめればきりがない。 「当たり前でしょ。どれも気持ちがいい瞬間でしょうよ。」とあなたは言うかもしれない。なのに、あなたにとってのそんな瞬間を瞬間を10個教えてと言われて即座に出てこなかったのはなんでだろう。それはもしかしたら、次にすることを考えていたり、他のことに思いを巡らせていて、大切な瞬間を味わうことを逃しているからかもしれない。なんて残念なことだろう。 もし1日のうちあなたにとって至福の瞬間が100個あったとしたら、朝から夜寝るまでとても満ち足りた気持ちで過ごせることだろう。今している生活を180度変える必要なんてない。ただ、その日々の中で数秒の至福の瞬間を見逃さないようにするだけだ。もうすでにあなたが日々してきていることだから、何にも変える必要はない。なのに毎日が今までより少し充実したものになる。
一緒に試してみませんか。